Touch Diamond (S21HT) と Mac OS X

まああれですよ、とりあえず生きてますよ。うん。
Now Headline Xの開発はとてもじゃないけどやる余裕がないので、今なんかlivedoor側で仕様変更があったら死ねます。


さて。


とっても忙しいので、暇を見つけてインターネットをしようということでイーモバイルを契約しました。
そういってもUSBスティックタイプではMacBookがないとインターネットができず、少し暇を見つけてネットするなんて用途には不向きなので
単体でネットができる「携帯電話端末」を買ったわけですね。


ということはココはMacユーザだからiPhoneを買ったんですねわかりますとか言われそうですけど
訳あってイーモバイルなので「Touch Diamond」というやつです。


Windows Mobileが乗ったiPhoneみたいな機械なんですが、まあ詳しくはGoogleで調べてみてください。




で。今日はこれとMac OS Xを組み合わせて使う方法なんぞをちょこっとメモっておきます。

1.Touch Diamond(S21HT)を使ってMacBookをインターネットに接続する (Bluetooth PAN編)

さっきMacBookとつないでネットするんじゃなくて単体でネットしたいんだとか散々書いておきながら、こんなこと書いちゃって。
実はSoftbankじゃなくてイーモバイルじゃないとダメな理由というのが、パソコンをつないでネットしても定額なのを重要視したからなんです。

基本的にUSBだとドライバの関係で接続できないという話なので、ココはBluetoothで接続するのですが
この端末、普通の携帯電話とかと違って、プロファイルがDUNじゃなくてPANというのを使うらしいんです。よくわからないですが。


設定手順

  1. Touch Diamondの「スタート」→「設定」→「接続」タブ→Comm ManagerでBluetoothをオンにする
  2. 「スタート」→「設定」→「接続」タブ→Bluetoothの「モード」タブで「このデバイスを他のデバイスからも検出できるようにする」をオン
  3. 「スタート」→「プログラム」→「インターネット共有」で「PCとの接続」を「Bluetooth PAN」にする
  4. その下にある「ネットワーク接続」は EMnet契約をしていないなら embにする
  5. Macの「システム環境設定」→「Bluetooth」を開き、「+」ボタンをクリックしてデバイスを追加(S21HTが検出されるはず)
  6. バイス追加の最後の方で、このデバイスでネットワークを使用とかそんな感じのチェックボックスをONにして続ける

このときに新しいネットワークポートがどうのこうの言われるかもしれない。
システム環境設定のネットワークに「Bluetooth PAN」が出てくる。


接続手順

  1. Touch Diamondの「スタート」→「プログラム」→「インターネット共有」を起動して左下の「接続」をタップ
  2. Macの「システム環境設定」→「Bluetooth」を開きS21HTを選択してから、+ーの横にある歯車をクリックして「ネットワークに接続」を選択

こんな感じで、接続のたびにTouch Diamondのインターネット共有を起動しないといけなくて、めんどいのだが
Bluetooth DUNというのを使ってポケットの中に入れたまま接続する方法というのが別に存在するらしい。

2.Touch Diamond(S21HT)を使ってMacBookをインターネットに接続する (Bluetooth DUN編)

Touch Diamondには標準で「インターネット共有」を使ってBluetooth PANを使って接続する方法しか用意されていないようだが
追加モジュールを組み込むとBluetooth DUNを使った接続もできるようになるようだ

  • WM6_BT_DUN.cab というファイルをここからダウンロードする

http://forum.xda-developers.com/showpost.php?p=1614575&postcount=92
※ユーザ登録が必要なようだが、Bugmenotを使えば回避できるとのこと

設定手順

  1. ダウンロードしたWM6_BT_DUN.cabをなんとかして Touch Diamond に転送する(今回は Bluetooth ファイル転送でやった)
  2. ファイルエクスプローラから起動するとインストールが始まる
  3. インストール先を選択してインストールを完了させる(内部ストレージにインストールしても大丈夫だった)
  4. Mac側でCCLファイルを作って/ライブラリ/Modem Scripts/に入れる(http://motivate.jp/archives/2008/10/macbook_airemon.html を参照)
  5. 「システム環境設定」の「Bluetooth」で既に S21HT が登録されているなら、一度削除して登録しなおす
  6. 登録の最後の方でチェックボックスが2つぐらい出てくるので、全部チェックする
  7. 「システム環境設定」の「ネットワーク」で「Bluetooth」を選択して、電話番号「*99#」ユーザ名とパスワード「em」に設定
  8. 詳細ボタンをクリックして製造元「その他」、機種でさっき作ったCCLファイルを選択
  9. ダイヤルモード「電話をかけるときに発信音を無視」を選択
  10. OKして適用をクリック

接続手順

  1. Macのシステム環境設定→ネットワークからさっき設定したBluetoothを選んで「接続」ボタンをクリック
  • もし「通信装置が開けませんでした」というのならばWM6_BT_DUN.cabのインストール失敗
  • 「回線が混雑」とか「予期せずモデムがどうこう」ならCCLファイルがどっかミスってる
  • ちゃんとできているのにダメなら、S21HTの電源ボタンを長押しして電源を切ってもういっぺんいれなおす

3.Touch Diamond(S21HT)にMacBookからファイルを送信

Bluetoothでもできるし、USBでもできる。

Macで送りたいファイルを選択してメニューバーの「Finder」→「サービス」→「Bluetoothバイスにファイルを送信」(Command+Shift+B)を選択
S21HTを選択すればファイルが送信され、Touch Diamond側でファイルを受信したけど承諾しますか?みたいなことを聞かれる。
送られてきたファイルはファイルエクスプローラで言う「マイ デバイス」の中の「My Documents」に入る。


ちなみに、ファイルを右クリック(コンテクストメニュー)の「その他」にも「Bluetoothバイスに送信」というのがあるが
前はこんなのなかった気がするので、Mac OS X Leopardからの機能かもしれない。


もし、Mac側でファイル送信できたのにTouch Diamondで何も反応がないときは、画面上部の電波状態のアイコンをクリックすると
「システムの状態」という画面になるので、一番左上らへんにビーム受信アイコンが出ていたらそれをタップすると
いつもの受信承諾画面が出てくる。


Touch Diamondにファイルが送れないわけではなく、受信できているけど承認メッセージが表に出てこなかっただけということ。
もし、本当にMac側で接続ができないときはTouch Diamondを電源ボタン長押しで切ってから入れ直すとできたりする。

  • USBを使う方法

USBケーブルでMacTouch Diamondを接続。
Touch Diamondで接続方法を聞かれるので、下のラジオボタン「ストレージ」みたいなのを選んで完了するとマウントされる。
マウントされる領域はファイルエクスプローラでいう「内部ストレージ」の領域で、マイデバイスの直下は出てこない。


また、アンマウントしてもすぐに再マウントされてしまうという問題が起こるのでUSBケーブルを抜くタイミングが重要。

4.Touch Diamond(S21HT)の「予定表」とMac OS XのiCalを同期する

つまり、Touch Diamondの予定表に書いた予定がiCalに勝手に入ってきたり、iCalに書いておいた内容が勝手にTouch Diamondに入ったり
なんていうことができるらしい。


別にMissing Syncというソフトを買っていろいろやればiSyncでできるのかもしれないが、よくわからないので
Googleカレンダーというサービスを経由して同期する方法を紹介しよう。
ただし、Mac OS X LeopardiCalじゃないとできないらしい。

  • iCalを設定する
  1. iCalの「環境設定」→「アカウント」を開いて「+」ボタンで追加画面を開く
  2. 「説明」に自分のわかりやすい名前を入力
  3. 「ユーザID」にgmailのメールアドレス(Googleアカウント)を入力
  4. 「パスワード」にgmailのパスワードを入力
  5. アカウントのURLに「https://www.google.com/calendar/dav/gmailのメールアドレス)/user」を入力してOK
  6. OKするとアカウントに「CalDAVアカウント」という形で表示される。カレンダーの更新間隔をお好みの間隔で設定。
  1. 「スタート」→「プログラム」→「ActiveSync」を起動
  2. Exchange Server と同期するようにデバイスを設定できます」をタップ
  3. サーバアドレスに「m.google.com」を入力、SSLはチェックを入れたまま次へ
  4. ユーザ名とパスワードはGmailのメールアドレスとパスワード。
  5. 同期する項目は「予定表」と必要に応じて「連絡先」。
  6. 完了したら同期できることを確認する。
  7. 更新のタイミングを右下の「メニュー」から「スケジュール」を選択して設定。
  • iCalからデータを入力するときの注意点

設定画面を閉じると、iCalに「ホーム」や「仕事」の他に「〜GMAIL.COM」の項目が追加されている。
予定を追加するときはこの中の「My Calendar」をクリックしてから追加しないと同期の対象にならない。
「ホーム」や「仕事」に追加してしまった場合は、My Calendarへ予定をドラッグ&ドロップすると同期される。


ただ、Googleマップのマイマップ騒動のときでもそうなんだけど、Googleにデータを預けると
勝手にネットに公開されていそうで心配ではある。

5.Touch Diamond(S21HT)の「連絡先」とMac OS Xのアドレスブックを同期する

ということも、Googlegmailと同期するようにすれば可能になるらしいので調査中。
ただし、iPhoneiPod Touchと同期した履歴がないと設定項目が出てこないので、持っていない場合は小細工をする必要があるそうな。

  • 小細工は、plistをいじるだけ。(Webで探せばすぐでてくる
  • 確かに「アドレスブック」に「Googleと同期」できそうな設定項目が現れ、設定が可能
  • しかし、同期が実行されるタイミングがiPodをつないで同期するときに実行されるようだ
  • 結果的にiPodがないと無理


さらにいろいろと探すと、SyncMateという同期ソフトウェアの無料版があるそうで
それを使うとアドレスブックの同期が可能らしい(有料版にアップグレードするとiTunesiPhotoの同期もできる)


これでしのいでみちゃう?
それとも有料版にアップグレードするつもりならMissingSyncとの比較もすべきか。