auのWi-Fi WINを使ってイー・モバイル経由で通信してパケ代を浮かす

最初に書いたときには記事に書いてなかったんだけど、重要なポイントまとめ。


・この記事を見て得するのは、既にイー・モバイルを持っててガンガン使ってて、auもモバゲーとかガラケー専用サイトガンガン使ってるという
 auとイーモバで2重にパケット代を払っているような人が、auのほうのパケット代をカットできるという話です。
 したがって、auしか使ってない人がイーモバを新たに契約して得することはありません。多分。


auWi-Fi WINというサービスを使うので、このWi-Fi WINに対応したケータイと、Wi-Fi WINの契約(月額525円)が必要です。


・イーモバのPocket Wi-Fiスマートフォンが必要なので、パソコンにUSB接続して使うタイプのデータカードしか持っていない場合は
 この手は使えません。


・話の概要としては、Pocket Wi-Fi経由でauパケット通信を行えばauダブル定額代を払わずにすむって話です。
 EZwebゲートウェイを間に挟む話とかもあるので、ここらへんの詳しい話は是非記事を読んでいただきたいですが。

Wi-Fi WINとは何か

au携帯電話の一部機種(それもガラケー、というかフィーチャーフォン)では、Wi-Fi WINという
EZweb接続を自宅のWi-Fi経由で行うことができるサービス」を利用することができる。
※追記 2010年6月まで無料だが、7月からはWi-Fi WIN利用料として月額525円かかる


(おそらくauでの)想定された使い方は


「自宅の無線LANルータ→回線経由でEメールやEZwebを利用することによって、54Mbps(IEEE802.11g)の通信速度で動画とか見られますよ」


ということ。
ちなみに通常のスマートフォンやPCのWi-Fi接続と何が違うのかというと
ケータイから無線LAN→自宅回線→といったあとEZwebゲートウェイを通ってEZweb経由でしか接続できないサイトに接続できるということ。
これ重要。


auの言っているメリットは、通信速度が早いですよってことだけなのですが、とんでもないメリットがまだ隠されています。


Wi-Fi WIN経由で通信するとパケット代がかからない

自宅の無線LAN経由で通信しているので、au基地局他、そのあたりのネットワークには負荷をかけません。
無論、EZwebゲートウェイを通って通信しているので、そこには負担がかかっているわけですがauはそこに気付いていないのか太っ腹なのか


au基地局と電波で通信してるわけじゃないので、インフラを圧迫しないからパケット代はかからんようにしといてやるよ」といわんばかりにWi-Fi WIN経由のパケット通信は無料となっています。


多分、何がしたかったかというと
 パケット定額なのをいいことにバンバン通信されるから、au基地局に負担がかかってヤバイ
 (多分、KDDIのことなのでヤバイわけではないだろうが、定額の料金に見合わない通信をする人が多いのだろう)
 外で通信する必要があるのは仕方ないとしても、自宅でもモバゲーとかをケータイで遊ぶ人が多くなってきた。
 自宅にはネットのインフラがあるのだから、できればそっち経由で接続するようにしてくれれば
 こっちのインフラにはあんまり負荷がかからずにすむし、2.4Mbpsだの3.1Mbpsだのでシコシコやらずに54Mbpsとかで通信できるがねー


というようなことだと思います。
つまり、外でもそれなりに使っている人(パケット代が上限に行っている人)が
自宅でする通信の負荷を基地局から逃したいという思惑なので
こういうことをしても、パケット代はそれなりに取れるという計算なわけです。


外で通信してもパケット代がかからないようにする

というのは、何か不正な改造をしてパケット代がかからないようにするわけではなく、
おそらく少数派だと思いますが、イー・モバイルのPocket Wi-Fiスマートフォンを使ってiPadとかiPod TouchとかiPhoneとか
パソコンとか通信している人は、「自宅の無線LAN」を「イー・モバイル回線」に置き換えて考えることができます。


auパケット通信(通常)
ケータイ→au基地局EZwebゲートウェイ→どっかのサイト
au基地局と電波で通信している場合にパケット代がかかります。


自宅でのWi-Fi WIN
ケータイ→無線LANルータ→自宅のフレッツ光回線とか→EZwebゲートウェイ→どっかのサイト


外でのWi-Fi WIN
ケータイ→無線LANルータ→イー・モバイル回線→EZwebゲートウェイ→どっかのサイト


つまり、外でもパケットをイー・モバイル経由にすることによってauのパケット代がかからないようにできます。


ちなみに他社の類似サービスは、イー・モバイル経由で接続できなかったり、Wi-Fi経由でもパケ代がでたり

となるわけです。
他社の似たようなサービスとして、NTTドコモの「ホームU」とかソフトバンクモバイルの「ケータイWi-Fi」がある。
でもパケ代を浮かすことができるのはauWi-Fi WINだけ。
なぜかというと、


ホームUは、PPPoEマルチセッションが必要。自宅のフレッツ回線でないと接続ができない。
つまりイー・モバイルじゃなくて自宅ならパケ代を浮かせられるけど、外では使えないので実質、代替にはならない


ケータイWi-Fiは、Softbank基地局経由で通信しているわけじゃないのにパケット代がかかるので
パケ代節約にはならない。
(多分パケット代の考え方が、他社が電波を使った場合のデータ通信料なのに対し、SBMではYahoo!ケータイゲートウェイ通過料なんだろう)

Wi-Fi WINをつかうには

Wi-Fi WINに対応したケータイと、Wi-Fi WINサービスの契約が必要。


と簡単に言いますが、けっこう何気なしに買った機種にWi-Fi WIN機能がついているかというとそうでもなく
一部機種にしかついていません。
パケット通信ヘビーユーザーしか使わないであろう機能なので、一部のハイエンド機種にしかついていない印象です。


また、Wi-Fi WINが始まった当初の機種ではmicroSDタイプの無線LAN SDIOカード「Wi-Fi WINカード」を挿入して
Wi-Fi機能を使えるようにしないといけないタイプがあって、これまたちょっと高め。
※私のau携帯電話は前者のカードが必要なタイプである「T004」なので、とりあえずこれを買った。

設定してみる

Wi-Fi WINカードが必要な機種では、このカードをmicroSDスロットにいれる。
このカード全部に無線LAN機能が入っているとは考えにくいが、アンテナ以外は多分全部これに入ってるんだろうなあ。


いれると、ケータイのmicroSDカードの表示のところに「Wi-Fi」って出てくる。これは無線LANカード挿入済表示。
あと左隣にAuto Wi-Fiってでてるのは登録済みのWi-Fiが見つかり次第自動的に接続という意味なんだろうが
今のところ何も登録していないので、自宅でも未接続の表示。
 


挿入すると接続設定をする画面を開くかどうか聞かれるんだけど、それを無視した場合はどっかから「Wi-Fi WIN」を選択して開くことできる。


あとはこんな感じで、


アクセスポイント登録

登録方法はマニュアル登録

検索登録(手動登録はSSID手動入力、SSIDを隠す設定にしていない限り使うことはないだろう)

検索結果表示(相当電波強度がないとリストに表示されない仕様みたい)

はい

いじらずに確定

いまどきの無線LANはほとんどWPA/WPA2でいけるはずだ

HTC AriaテザリングではTKIP(AESは使えなかった)

パスワード入力

ここで入力する名前は、接続先指定するときの名前なので自分の分かりやすい「外出先」とかに変更してもOK

確認

接続してみる

完了(例えばHTC Ariaだとテザリングは初期設定でMACアドレス制限がかかっているので、失敗したときはHTC Ariaの通知バーに接続リクエストがきていないか確認→承認のほうを押して→Wi-Fi WINの接続をやりなおす)
ちなみに電池マークの右側のWi-Fiマークが濃くなる

Wi-Fi WINサイトに接続するかどうか
au oneトップページのブロードバンドコンテンツ満載バージョンってかんじ

このサイトには、通常のパケット通信中も接続できるので右上の「Wi-Fi接続中」の表示があるかどうかだけでも
最低、初回設定時は確認しておいたほうがいい

ちなみにBluetoothと同時にオンにできない(Bluetoothブレスレットとかと一緒に使えないorz)

GPSの測位もできない

※ちなみに基地局情報を使った測位はできるので、サイトによってはGPSがつかえる(日本横断アンテナDASHとか)


Wi-Fi経由接続中は通信が発生するたびに、電池マーク右側のWi-Fiマークが点滅するが
何らかの事情でWi-Fiが切れると、Wi-FiマークがAuto Wi-Fiとか別の表示になる。
その表示のときは3G接続されているということなので、通信するとauのパケット代がかかるので注意。