イー・モバイル GP02で日本通信の基本料0円SIMを使おう PART.3

イー・モバイル GP02で日本通信の基本料0円SIMを使おう PART.1
  〜 基本料0円SIMをEMOBILE Pocket Wi-Fi GP02に差し込んでみた


イー・モバイル GP02で日本通信の基本料0円SIMを使おう PART.2
  〜 日本通信のウェブサイトで登録(開通)処理をしてみた


の続き、開通してもGP02で通信を開始することができないので
接続先設定の変更を行なって、通信できるようにするまでの手順。


Docomo表示はされるようになったが

日本通信側の開通処理を済ませ、GP02のディスプレイには「DOCOMO」表示がされるようになったが

接続しようとしても何やら×マークが表示されて接続できない状態。


接続先処理

実はこれ、内部でのダイアルアップ接続のような処理が失敗している状態である。


WILLCOMなどのデータカードを使ったことがある方はピンとくるかもしれないが
通常、イー・モバイルでは回線もプロバイダもすべてセットになっており
SIMカードだけセットすればセットアップ完了となるため、あまり意識しないが
内部では「emb.ne.jp」というところに接続を行なっている。*1


で、これはイー・モバイルのプロバイダのようなものなので
Docomo回線で接続する場合は設定を変える必要がある。

日本通信 基本料0円SIM回線用 接続先設定を作る(GP02の場合)

接続先の設定自体は、基本料0円SIMのパッケージに記載があるので
これの通りに設定すればいいのだが、GP02の場合の接続先設定(プロファイル設定と呼んでいる)作成方法は以下のとおり。


1.Pocket Wi-Fi の設定ツール画面を表示する。
まずはGP02にWi-Fi接続して、GP02のIPアドレス(初期値はhttp://192.168.1.1/だが、http://pocketwifi.home/でもいけるはず)を
Internet ExplorerFirefoxGoogle ChromeといったWebブラウザで開く


iPhoneなどでログインした場合はモバイル用の画面が表示されるが
この画面からでは接続先の設定を行うことはできないので
ページの下のほうにある「PC」というリンクをクリックして上記画面に飛んでおく。


2.パスワードを入力
画面右上のIDとパスワード入力欄に、ユーザ名「admin」とパスワードを入力する。
初期値はWEPキーである。


初期値のWEPキーは、バックカバー?を開けたところに貼ってあるシールのうち
「WEP Key」に続いて書かれた5桁の数字(個体によって異なる)。


ちなみに、画面右上の「WAN」が赤色になっていることが確認できるが
これは接続先設定が間違っていて接続できていない証拠。
「emChip」も赤色だったりする場合は、開通処理がまだできていないか
開通後GP02を再起動していないか、SIMカードがちゃんとささっていないので
そこらへんを確認を。


3.設定画面表示
ログインすると、いきなり「かんたん設定」が表示されるが
それは無視して左メニューから「設定」をクリック。


4.設定メニュー
「3G設定」をクリック。


5.3G設定メニュー
「プロファイル設定」をクリック。


6.プロファイル画面
ここで「プロファイル名」にemb.ne.jpが表示されていると思われるので
いきなり「DoCoMo」だとかわかりやすい名前に書き換える。


書き換えたからといって、イー・モバイル用の「emb.ne.jp」が消えるわけではなく
新規追加動作になるようだが、念のためポップアップメニューから「emb2.ne.jp」とかの使わない設定を選んでおいてもいいかもしれない。*2


ここで設定する内容は以下の通り。
※パッケージにも記載があるが、日本通信の設定一覧ウェブサイトでも確認できる

項目名 設定値 備考
プロファイル名 DoCoMo ほかと区別できればなんでもいい
接続番号 *99# グレーアウトしていて変えられない
ユーザ名 bmobile@zsim
パスワード bmobile
認証方式 PAP CHAPでもいいらしい
APN スタティック を選択、bmobile.ne.jpを入力
IPアドレス ダイナミック を選択、何も入力しない



そして「保存」ボタンをクリック。


7.保存完了
「設定情報のチェック」と「設定情報の送信」が「完了」となるはず。
確認したら、左メニューの「接続」をクリック。


8.接続先の変更
「接続先変更...」をクリック。


9.接続モード設定
「プロファイルリスト」から先ほど入力したプロファイル名の設定を選択(DoCoMoとか)

選択後「適用」をクリック。


10.設定完了
ここでふたたび「設定情報のチェック」と「設定情報の送信」が「完了」となるはず。
「続行」をクリック。

ちょっと待つと、画面右上の「WAN」が緑色になってインターネットに接続されるはず。
繋がらないときは、もういちどPocket Wi-Fiを再起動してみるといいかもしれない*3


インターネットにはつながったが

なぜか速度が致命的なほど遅い。
speedtest.netで測定してみてもU300のSIMかよってほど遅い。


基本料0円だからまだ納得できるけど、これがbmobile FairのSIMだったりしたら
U300のほうがよっぽどマシじゃねーか!って話になっちゃう。


次回は、ここらへんのパフォーマンスチューニングについてちょっとやってみようと思う。

*1: プロトコル制限がかかっている場合は「emb2.ne.jp」となっている

*2: 余談だが、rtc.dataはEMチャージ(プリペイド式接続)用の設定、myemobileはMy EMOBILEというパケット量確認などができるサイトにパケット料無料で接続できる設定。一応書き換えても消えないが、万が一消えてもいいようにおそらく使わないとおもわれる設定で作業しよう

*3: Wi-Fiをオフではなく、Wi-Fi ON/OFFボタン長押しで一度電源を切ってから起動。よくわからなければ電池パックを抜いて入れなおす→Wi-Fiボタン長押しでもいい