そういいながらも現実逃避気味に開発が進みます

Now Headline X はそう長くないと思うので、次はバージョン5.0にします。
たぶん9.9まで行くことはないでしょうしね!


で、その新バージョンには、わりと細かいところで改善が多く含まれる予定です。
新機能も、この日記で前に書いたようなiTunesプレイリストへのインポートがどうとか
いろいろあるのでメジャーバージョンアップにする口実になるでしょう。

長くないと思う理由その2

DJさんが離れていっている気がします。
リスナーさんが離れていっている気がします。


これは「気がしますレベルの話」であることを先に述べておく。


事実、少なくとも私が知っているDJさんの中では
livedoorねとらじ/ねとらじライブから離れて、ニコニコ動画によるニコニコ生放送
行ってしまったり、voiceblogでPodcastに移行したり、Stickamでライブ放送してみたり
思えばいろんな人がねとらじ離れを起こしている。


そんな人たちの言い分はだいたいこんな感じだ。

  1. ライブでやる意味がないと感じたので、ポッドキャストにした。
  2. 昔はねとらじで音声配信しかできなかったけど、今はStickamやニコニコで映像生配信できる。
  3. 番組数が少なかった頃ならまだチャンスあったけど、今から始めてもリスナ数1や2の番組に人が来ない
  4. 大手でやっていても、いつもの常連さんばっかりで新しい人が見込めなくなった

わざわざ「ねとらじ」で放送している(していた)のはなぜ?

大まかに考えてみよう。

  • 音声をネットで配信できる環境がほしい。
    • とりあえず流せればいい
    • 生で放送できる環境が欲しい。
  • 人が集まっているところで放送すれば自分の放送も聴いてくれるだろう。
  • 放送を始めただけで常連さんにRAZIEとかNow Headline Xを通して勝手に知らせてくれる環境

か?

音声をネットで配信できる環境 を求める場合

書いてみてから気付いたんだけど、このセクションはあんまり関係ない話だから
「今?」まで読み飛ばしてもらってかまわない。

私が「らじちゃんねる」を知った当時(2003年ぐらい?)

まだLive365という海外のサイトでラジオをするのが普通だったように思う。

日記サイトの管理人がLive365を使ったラジオに進出し、そこのサイトを覗いていた常連が聴きに行ってるみたいな感じになってた、はず
ただ、他の番組が全部英語とかだったから、行った先のLive365の中でラジオ同士のつながりがあるとかではなかった。
かくいう私もその関係でLive365を知ることになったのだけどね。

数年前

Live365という海外サイトが日本からの接続を遮断するみたいな事件があったらしくて
似たようなシステムを日本で行っていた「らじちゃんねる」に人が集まってくる
みたいなことがあったような気がする。

ヘッドラインに日本の番組が並ぶことから、単に自分の見ている日記サイトの管理人が
らじちゃんねるで、放送している番組を聴きに行くだけじゃなくて
そのサイト経由で「らじちゃんねる」自体を知って、ヘッドラインにある
数少ない番組の中から気になったものをチョイスして聴いてみるというスタイルも出てきた。

今?

脱落する放送

単なる音声配信手段としては、ポッドキャストとかいろいろ出てきた。
生放送でなくてもいいなら、ポッドキャストとか別の手段のほうが時間を選ばず聴いてもらえる。

そうではなくて、単なる自分のサイトに来ている人に音声を配信したいだけの人とかはここで脱落。

残る放送

つまり、生放送以外でねとらじを使うメリットは、多くの人が見ていると思われるヘッドラインに肩を並べることによる集客効果。

生放送を求める場合

「音声だけ」の生放送という意味では、livedoorねとらじが現時点で一番の有力候補のように思える。
音声だけ、にこだわらなければ今ではスティッカムUStreamニコニコ生放送まで選択肢はいっぱいある。

脱落する放送

ゲーム実況

著作権的に問題はあるが、ゲーム実況などをする場合はこれらの映像配信もできるサイトでやったほうが伝わりやすい。
かなり前から「YouTubeにゲーム実況動画をアップロード」という手段はあったけれど
「リスナーからの声を反映しながらのプレイ」を求めて映像を妥協していた人たちはここで脱落。

残る放送

ここで残るのは「映像を出す必要もないトーク番組かつリスナーからの生の声が欲しい、ねとらじからのリスナが必要な番組」と「リスナが欲しい音楽の垂れ流し番組」…か?

集客効果を求める場合

コレに関して今のlivedoorねとらじはヤバイ状況にある。

番組数の増加

昔のねとらじ(らじちゃんねる)はヘッドラインを見ても番組がほとんどなかった。らしい。
RAZIEなどのツールには

「新しい番組が始まったときに通知」

という機能があって、これが大変有用だったぐらい。
RAZIEをお手本に作られているツールでは、今どきのツールでもこの機能がつけられているが
Now Headline Xを開発し始めた当時では、番組の再読み込みをする度に「新着番組」があって
とてもじゃないけど、うっとうしく感じたのでNow Headline Xにはつけなかった。


と、それぐらい頻繁に番組が始まって、放送されている現状では
常時100近く、一般のテレビでゴールデンタイムと呼ばれるような時間帯では
200〜300に届くぐらい沢山の番組が放送される事態になっている。

こうなると、ねとらじにふらりとやって来た人たちが「おもしろそうな番組」を探すのに
一件一件、説明文を読むでもなく、番組を探すときに参考にするのは「リスナ数」だったりする。
すると、リスナ数の多い番組は雪だるま式にリスナ数が増えるが
新規で参入して、リスナが稼げていない番組はいつまでも下から這い上がれない。

さっき言ったような、ねとらじ自体に集客効果を求めていなくて、音声配信生放送環境を使うだけで
リスナは自分のサイトや、掲示板から呼んできますよ組はもちろんこれでも問題はないよね。
だとえば、Numeriのpatoさんや、リレーラジオなんかはこの例といえよう。

聴く人が減った。

DJさんが流れればリスナーも流れるのが必然というもので、前述のような放送環境の変化により
放送する人が減ったので、ねとらじ全体の人口も減ってきているはず。

それに加えて、外でねとらじの名前を目にすることが減っているのかどうかは知らないが
最初の方で「大手でやっていても、いつもの常連さんばっかりで新しい人が見込めなくなった」と語っていた人は
手ぶらでふらふらとねとらじに迷い込んでくる人がいなくなったから、ニコニコ生放送へ旅立った、と語った。

改善策

新しいねとらじのトップページには、新着番組のコーナーが設けられていて
ねとらじに迷い込んできた人たちが新着番組を見つけて飛び入りできる体制が整ってきている。


そう考えると、この問題に拍車をかけているのは、新着番組に関する概念がないNow Headline Xなのではないか?

長くないと思う理由その3

今までの開発経験の中で

  • 開発を継続していく
  • 良いソフトウェアが作れる

に必要な条件は

  • 自分で使っているソフトであること


であって、ねとらじへの興味を失ってしまったら、これ以上開発は続けられないだろう、と感じているためです。

ねとらじへの興味を失う、というのは要するに、この日記で長々と書いた
「自分が聴いていたDJさんが他に流出してしまい、ねとらじをあまり聴かなくなった」ということです。
まだ私が聴くお気に入りのDJさんがゼロになったわけではないので、今日も開発を続けています。


でも、ゼロになった日は開発終了の日です。
その日は、おそらく1年もしないうちに来る気がします。
だから、いまのうちにNow Headline Xを成長させるだけさせておこうと思います。



もうひとつ


開発に充てられる時間が今後なくなっていくと感じているので
ねとらじが大幅な仕様変更を実施した場合、Now Headline Xのプログラムを改良する時間がとれず
消滅していく可能性もあります。


今までにも数回、ヘッドラインファイルの仕様変更により休日を1日つぶして開発したこともあります。
たとえば、曲名やサンプルレートなどの付加情報をいれた新しいヘッドラインファイルの提供開始や
まだ記憶に新しい、ねとらじにおけるAACoggのサポートなど…
迅速には対応できなくなっていくかもね?とだけ書いておこうかな。



ちなみに、去年のNow Headline Classicの開発終了宣言は、これを予期してのものです。
正確に集計したわけではありませんが、去年発表した最終バージョンの発表後
ある程度の数ダウンロードされているようですし、それなりに需要があることはわかっているのですが
Now Headline Xを巻き込んでしまう可能性があったので、終了させていただきました。
ただ、5.0ではないにしろ、もう一度だけバージョンアップします。
ちょっと誤植が…ね?